ロハスな志向をもった人とはどんな人なのでしょうか？レイ氏らの調査によると、次のような傾向を強くもった人だとあげており、その数は、今後も確実に増えていくと予測しています。

１　「持続可能な地球環境や経済システムの実現を願い、そのために行動する
２　「金銭的、物理的な豊かさを志向せず、社会的成功を最優先しない」、「人間関係を大切にし、自己実現に力を入れる」
３　 「なるべく薬に頼らず、健康的な食生活や代替治療による予防医学に関心がある」

ロハスは、自分の健康的な生活だけを目指しているライススタイルではありません。地球環境に気を配り、持続可能（サステイナブル）社会や経済に貢献することも大きな目的として掲げています。このような、一見、禁欲的ととらえられがちなコンセプトですが、そうではありません。物事の本質的なものを見極める目や意識を高め、健康からみた環境を考え、こだわりをもって生きるライフスタイルなのです。これは、物質主義を重視したバブル期が過ぎた今の日本において、新たな価値観革命となり、多くの日本人に受け入れられつつあります。

ロハスの5つのコンセプトに関連した市場は、主に次の5つの領域があげられます。

１　持続可能な経済活動→省エネ、グリーン都市計画など
２　健康的なライフスタイル→オーガニック、サプリメントなど
３　代替ヘルスケア→自然治療、鍼治療など
４　自己啓発→ヨガ、能力開発など
５　環境に配慮したライフスタイル→エコ製品、リサイクルなど

これら、ロハスのコンセプトを主体としたビジネスは、その発祥地アメリカでは、すでに35兆円ビジネスとも言われ、巨大市場へと成長しています。一方、日本でも「環境と消費を結びつける有望市場」と位置付けられており、ハイブリッドカーを業界に先駆けて発売したトヨタを始めとする企業がすでに参入しており、10年後には、20兆円に拡大するとの予測もあります。

（以上：小西聖子）

http://www.lohas.com　（英語）